ドイツ人フラワーデザイナーのデモンストレーションとワークショップに参加

ブリュージュのフラワーショーの準備期間中の初日の夜七時からドイツ人のフラワーデザイナーグレゴリー・レルシュ氏によるデモンストレーションが行われました。背丈以上の高さがあるアレンジメントが予め用意されていてそこにお花の活け込みをされていきました。本当にダイナミックで色遣いも明るいお花が次々とアレンジされました。自然を大切にしているお国柄でナチュラルさがあふれていました。

籐で編んだリースやかごが多く使われていました。ドライでもおなじみのベースです。私が好むドライフラワーの世界でも共通するこのようなアレンジメントだと思いました。上写真のの垂れ下がっているグレーの色の部分はラムズイアーだそうです。一つ一つを丸めて綱状にしたんですね。

ワークショップに参加しているところです。

白樺の太い幹をトナカイの(多分)胴体に見立て釘で足を作ります。金槌は持参していませんでしたのでこの部分はスタッフの方にやっていただきました。太いワイヤーで頭から角を表現しているようなアレンジです。プラスティックの筒状の水入れに紙のワイヤーを巻いてナチュラルにしました。ろうそく立てもワイヤーを紙ワイヤーで編んでナチュラルに仕上げます。ほとんどがベース作りに要する時間でした。

ベース作りからというのはフランススタイルでも行われます。

時間はとてもかかりますが、とてもクリエイティブなところです。

ほぼ出来上がった私の作品のところに来てろうそくを削ってくれているところです。とても親切な方です。少しお話もしましたが、私の住んでいる隣の市に滞在されていたことがあるそうです。

日本に持って帰れなかったことが悔やまれます。しかし、フランス人のスタッフの方に差し上げました。

白樺は八ヶ岳でも手に入りそうな材料です。私の教室でもいつかこんな工作的なベース作りからもやってみたいです。

ドライと生のお花の違いこそあれ、どちらもお花には変わりなくお花を愛するもの同士垣根を越え、世界を越え大切にするところは同じであると言う認識をあらたにしました。今回の研修の旅はとても楽しくも意義のあるものでした。